食べ終えた途端に名残惜しい!丹波篠山の美味しい山の芋

よいタイトルを思いついたものだ...
と、ほくそ笑んでしまった。

コラムのタイトルは重要。どんな書き始めにしようか、毎度あれこれ考える。今回は素直に思い浮かんだ言葉を綴ったらこうなった。

というわけで、まずは、このタイトルの経緯を話そうと思う。

さて、10月のある日、丹波篠山から東京の我が家に山の芋が届いた。驚いたのが、山の芋がおがくずの中にいたことである。こんなに大切にされている芋はあるだろうか。「箱入り芋」なんだなぁ、と思った。実際に箱には入っていたが、違う意味の「箱入り芋」である。

以下、デジタル大辞泉より引用。

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【箱入り】
1 箱に入れてあること。また、箱に入っているもの。「箱入りのチョコレート」
2 大切にしまっておくこと。また、大切にしているもの。「箱入りのひとり息子」
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少々恐縮しつつ、どんな料理に仕上げようか考えた。「凝った料理を考えねばならないかなぁ」と思いながらも、まずは、皮ごと薄く切って食べてみた。フルーツ?と思えるくらいの透き通った上品な味。梨のようなジューシーさ。
続いてシンプルにすりおろして、出汁でのばして卵黄を落としてとろろにしてみた。

これが!なんと美味しかったことか!

食べながら、「あ〜なくなっちゃう」と惜しい気持ちになるほどの美味しさ。今まで味わったことのない旨味とテクスチャー。これは、おがくずの布団に埋もれていて正解である。高級品、ご馳走食材だからこその「箱入り」だ。

ところが、感動と共に、少し困惑に近い気持ちが湧いてきた。それは、私はこの箱入り芋を使ったオンラインレッスンをする予定だったからである。

正直言うと、「すりおろしてとろろにして、温かいご飯と頂くのが一番!」というだけで終わりたいくらいだ。だって、それか一番美味しいと思えるから。でも、それではレッスンにならない。

過去の自分のレッスンにおいて、レシピ考案で最も悩んだと思う。それくらい難しい食材だった。シンプルに頂くのが一番の食材を使ったレッスン。誰にも考えつかないメニューにしたかった。とろろにして頂いた時の感動を別のレシピで感じてほしい!

●すりおろすとかなり厚く皮をむかねばならないのがもったいない
●すりおろすと皮膚が痒くなる人がいる
●皮の近くに栄養がある

これらを考慮した上で何かよいレシピがないだろうか。。。悩む日が続いた。

そんなある日、不意に思い出したのが、ハワイ州マウイ島で食べたヴィーガン味噌ラーメンだった。豚骨を使わず豚骨スープ風のとろみ出しに里芋を使っている、とシェフが言っていたのを思い出した。罪悪感なくスープを飲み干せるラーメン。
大ヒント!!そうだ!細めのうどんで温かい麺料理を作ろう!と思いついた。私の頭の中は早回り。アイデアがどんどん出てきた。

とろろは各自で楽しんでいただくとして、私は皮ごと蒸す調理法を選んだ。

悩んで考えついた私の山の芋を使ったオリジナルレシピ。
オンラインレッスンでお教えします!

①免疫力アップ!栄養価の高い山の芋スープの温麺
②山の芋の白玉しるこ

山の芋は栄養価の高い食材です。
そこに味噌やチーズなどの発酵食材を組み合わせて野菜の旨味をプラス。
美味しくて健康的な温麺となりました。
スープを飲み干しても罪悪感なし。
冬の寒い日にぜひお試しいただきたいです。

コラムを書いた料理教室はこちら
Class A’s Kitchen
東京都/西新宿五丁目駅
料理教室イメージ
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